ドロマイト
DOLOMITE

ドロマイトの産出

ドロマイト(Dolomite)は、苦灰石、または白雲石とも言い、化学式はCa・Mg(CO3)2。石灰石(CaCO3)とマグネサイト(菱苦土石、MgCO3)の中間にあたり、色は灰色や白色で、石灰石と見分けるのが難しいものです。
濃塩酸を滴下すると石灰石はさかんに泡が立ちますが、ドロマイトは僅かに発泡する程度です。石灰石と共生することも多いです。

  • 石灰石石灰石
  • ドロマイトドロマイト
  • マグネサイトマグネサイト

ドロマイトの用途

主に製鉄所の製銑(高炉)工程及び製鋼(転炉)工程で使用されます。
旧新日鉄は塊鉱のみ使用していますが、旧住友金属及びJFEは粉鉱と塊鉱の両方を使用しています。
また、ドロマイトCa・Mg(CO3)2の化学成分組成のうち、Mg成分がスラグの流動性調整又は炉壁保護の役割を果たしているため、MgO成分が全成分の2割以上占めることが一般的に求められます。
一方、鉄鋼にとって不純物であるSiO2は全成分の2%以下が要求されるなど、低ければ低いほどが良いとされます。