石炭灰
COAL ASH

石炭灰の発生

石炭灰は、微粉砕した石炭を石炭火力発電所のボイラで燃料させた後、採取される設備によって大きく2種類に分かれます。

フライアッシュ
ボイラでの燃焼により生成される細粒灰。燃焼ガス中で浮遊する灰は電気集じん器で捕集される。
クリンカ(ボトムアッシュ)
ボイラでの燃焼により生成される灰が塊状となったもの。ボイラの底部に落下し、捕集される。

石炭灰にはシリカ(SiO2)とアルミナ(Al2O3)が含まれています

石炭灰の発生図
石炭灰/成分 SiO2 Al2O3 Fe2O3 MgO CaO
フライアッシュ 40.1~74.4 15.7~35.2 1.4~17.5 0.2~7.4 0.3~10.1
ボトムアッシュ 51.6~64.0 17.3~26.9 4.2~10.9 1.0~2.6 2.3~8.8

石炭灰の主成分はシリカ(SiO2)とアルミナ(Al2O3)であり、この2つの無機質で全体の70%~80%を占めています。
その他の少量の酸化第二鉄(Fe2O3)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化カルシウム(CaO)などです。

石炭灰の有効利用分野

  • セメント分野

    セメント原料(粘土の代替原料)セメント混和材

  • 土木分野

    地盤改良材、土木工事用、電力工事用、道路路盤材アスファルト・フィラー材

  • 建築分野

    建材ボード、人工軽量骨材、コンクリート2次製品、炭坑充填材

  • 農林・水産分野

    肥料(含:融雪剤)、土壌改良材